仕事しかない日常から無理矢理連れ出してくれる人

土曜日の夜、突然山に行くことになって日曜日、行ってきた。奥多摩にある大岳山。
夜中2時頃、「明日は登山に行こうと思う。6時起きで!」と言われた。「私…服ないんだけど?」という声を無視して6時に起こされて半ば無理矢理連れ出された。
普段仕事ばかりで、通勤中もお風呂の中でも夜寝る前にベッドの中でもPC開いて仕事をしてるか本を読んでいて、見たいTVは一人の時には倍速で早送りしながら家事の合間に見る程度。夢を語る、相談にのってもらう、感動を共有する、以外の時間はあんまり必要なくて、「我ながら偏った生活をしているな」と思うけれど、今はそれが一番楽しい。
でも、そんな生活をしているとパートナーとの時間はどうしても疎かになる。イヤな想いも寂しい想いもいっぱいさせてしまっていると思う。それでも私がこういう人間であって、どうしようもないことは彼が一番よくわかっている。
山を登りながら「私、自分よりも前に人が歩いているのは苦手なんだよね。」と言うとその理由を尋ねられ
と答えると「あほなん?」と言われた。
帰りに「今日は誘ってくれてありがとう!私めっちゃ楽しかった、こういう時間の使い方、すごく好き!」と伝えるとまたその理由を聞かれて
というと、「やっぱり…あほやろ?」的なことを言ってちょっと呆れて笑ってた。
今朝起きて登山が楽し過ぎた私は、寝ているのか起きているのかわからない彼に「昨日はありがとう」と声をかけた。どうやら起きていたらしい彼から「何がありがとうなん?」と言い返されて、とっさに何が「ありがとう」だったのかわからず「さぁ?」と返した。
でも彼が誘ってくれなければ私はこの景色を見ることもなかったし、この達成感を味わうこともなかったし、こんな風に2人でゆっくり話すこともなかったんだろうなと思うと、やっぱり無理やりにでも誘い出してくれたこと、こんなにもステキな景色や時間を教えてくれたこと、一緒にいてくれた時間にありがとう、なんだと、起きて顔を洗いながら思った。
私は、彼の期待に応えられないことばかりでいつも振り回してばかりで本当に申し訳ないと思う。
2人の関係がどうであれ、それでも彼の笑顔が絶え間なくあればいいなと願う日々だし、これからも先もそれは変わらないだろう。
ありがとう。