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フリーランスとして、ママとして、自分らしい生き方を探す日々|栢原陽子

ヨガメディア編集長

すごいヨガの先生ってどんな人ですか?

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すごいヨガの先生ってどんな人ですか?

約8年ほど前、直球の投げ方しか知らない私が、ヨガインストラクターになって半年くらいの時に、ある男性に投げた質問。

後に私の師匠になった人。
(この話は前回のブログで書いてますので良かったら>>ヨガインストラクターには「ヨガを伝える」ことと真剣に向き合う責任がある
 
 
彼は少し考えた後、

「すごい」の定義が難しいけれど、俺が出逢ってすごいなと思った人はみんな、めちゃくちゃ勉強熱心だね

と答えた。「そうか、じゃ、私もいっぱい勉強しよう」と心に決めた。

が、それから数ヶ月後、私はヨガインストラクターをやめて彼の弟子になった。

ヨガインストラクターと裏方、どっちも両立できるほど甘くないからどっちかを選べ

と言われ、それなら私はもうヨガインストラクターはやらない、そう決めた。そこには私なりの苦渋の決断と覚悟があった。
 
 
思い起こせばあれから早6年ほど。私はヨガ業界で裏方として仕事をするようになり、気づけばなかなかどっぷりヨガ業界に浸かっている。もちろんまだまだ業界においては年齢的には若いほうで先輩方から学ばせてもらう日々だけれど、それでも意見を求められたり誰かにアドバイスしたりするような状況も増えた。
 
  
先日、二度目ましての岩手のインストラクターさんとランチした。様々なヨガの話題で盛り上がる中で、「ヨガインストラクターの質が悪くなった」という話が出た。そこで私が最近気づいたことをシェアしたらすごく喜んでもらえたので、せっかくなのでここでも書いてみる。
 
最近、気づいたことがある。ヨガフェスタというヨガの祭典にカメラマンとしてお邪魔して、様々な先生のクラスを渡り歩いた。もう4回目か5回目のヨガフェスタであり、今までにカメラマンやレポーターとしてお邪魔したヨガのクラス数は500は軽く超える(と思う)。

その中で今回、猛烈に想うところがあった。
 
 
どのクラスも人がいっぱい入っているけれど、「あー、この先生のクラスは面白いだろうな」と想うクラス、「このクラス…面白いの?」と想うクラスが明確に別れた。それは私がその先生やヨガのスタイルが好きかどうかといった好みではなくて、生徒さんがそのクラスを楽しんでいるかどうか、というもの。
   
 
その違いが生まれる理由はすごく簡単。
クラスのベクトルがどっちに向いているかだ。
  
  
クラスのベクトルがヨガの先生から生徒さんに向いているクラスは、先生が1人ひとりの存在を尊重し、伝えたいことをしっかりと言葉やアサナで表現し、それが伝わっているのかをまた確認しながら進んでいく。生徒さんは自分に向けられたベクトルを信頼し、自分の意識をも内側に向けることができる。それがヨガであり醍醐味だと思う。

一方で、クラスのベクトルが生徒さんから先生に向いているクラスというのも存在する。それは先生が実力ではなく、知名度や話題で集めている場合。先生が「自分を見て欲しい」「自分は見られて当然」と思っている場合、ヨガを通して伝えたいことが明確ではない時にこの状況に陥る。

生徒さんは先生のリードを言葉だけでは理解できず、言葉だけでは伝わらないから先生は前でポーズをとらなければならず、生徒さんは先生を一生懸命に目で追わなければならず、意識を自分に向けるどころではない。
 
 
これは指導歴だとか、ヨガの経験年数だとか、そういうのはあまり関係がない。「伝えたい」「生徒さんをなんとかしたい」そう思う気持ちがどれだけあるかだと思う。

ただ、もちろん気持ちだけではカバーできないこともある。言葉だけで伝えられる指導力がなければ、結果、前でポーズをとらなければ誰も理解してくれずヨガのクラスさえ成り立たない。でも、スキルは身につくものだ。
 
 
言葉だけでのインストラクションが苦手なら、自分が「言葉でのインストラクションがわかりやすい」「アジャストがすごい」と思う先生を見つけて何度も何度もそのクラスに通えばイイ。毎日毎日プラクティスを重ねて、身体をどう動かすのが最も伝えたいことが伝わるのか考えればイイ。

 
つまりは、冒頭の師匠の「勉強熱心であれ」という言葉が全てなのだけれど、そこに「伝えたい何か」が存在するかどうか、「何のために」ヨガを伝えたいと思っているのかでその人気が一過性のものか、継続するものかが変わる、というのが今年の私のヨガフェスタの収穫。
 
 
少なくとも私が心と身体を委ねたいと思うのは、私にベクトルを向けてくれる先生だから、あながち間違っていないと思う。

-ヨガメディア編集長

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