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フリーランスとして、ママとして、自分らしい生き方を探す日々|栢原陽子

書くこと

自らが生み出した世界や作品を愛せていますか?

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私の父はモノづくりをする人だった。父の世界によって創られた作品たちはコンクールで何度も賞をとるほどで、子供ながらにその世界観や才能に憧れていた。私もいつか、自分の世界を誰かに認めてもらえるような、誰かの心を動かすようなそんなクリエイティブな仕事がしたい、と何度も思いながらも、自分に何ができるのかわからなかった。
 
 
今、私には文章を書くという武器がある。デザインもするし企画もするしプロデュースもするけれど、全ての仕事の中で一番好きなのは文章を書くことだし、褒められて一番嬉しいのも文章だ。もちろんまだまだ発展途上だけれど、父の背中を見ながら、1つだけ心に決めていたことがある。

どんな仕事においても、自分が100%納得できないものは自分の仕事としては出さない

ということだ。自分の名前を出す以上、決して手を抜かないし、父に誇れない仕事はしない。
 
 
私は自分が創ったものを何度も見返すし、少しでも気になるところがあれば手を加える。記事もそう。書き上げたものは何度も別の視点で確認する。

まずMEMO帳で書く、次にWordPressに写す、プレビューでWEBサイトに掲載された時の雰囲気やサイトでのトーンとマッチしているかをユーザー視点で確認する。「てにをは」や言葉の選び方を修正するのでこの間に最低3〜4回は読み返してベストな文章を探す。

ようやく公開。

公開ボタンを押した後に、スマホで確認してOKであればFacebookでシェアして、最後にFacebookから飛んだ時に自分の意図が伝わる文章になっているかを確認する。翌日も読むし、本当に好きな文章はその後も3,4回読み返す。(これだけしてもまだ時々誤字があるし、後日読み返したら「こっちの文章のほうが良かった」ということもある。)

もっと深い内容を真剣に書く時には、書いたものを一度寝かせる。日を変えて読み返すと、意図していない印象を与えてしまう文章が存在することに気づく。
 
 
「暇なの?」と聞かれそうだけれど、別に暇なわけではなく、ただ、自分が書くものを自分が納得できない状態で世に出すのは嫌だから。

けれどこれは私の好き嫌いの話ではなく、どんな仕事であったとしてもクリエイティブな仕事をしている人は、自分が愛せないものを創るのはやめたほうがいい、という話がしたい。
 
  
WEBサイトを制作するエンジニアさんと一緒に仕事をしているが、彼はいつも自分が創るサイトをとても好きでいる。PCで創り、スマホで確認しながら「めっちゃイイと思わん?」と何度も同意を求めてくる。で、彼と同じテンションで褒めちぎらなければちょっとぐれる。こっちも褒めるのがうまくなった、というのは余談だけれどその姿勢がとても好きだし、クリエイティブにおいてはそうであるべきだとも思う。
 
もちろんそういう”自分が創るものを愛せる彼”が創るものが私は好きだ。そんな彼との仕事においては、少しでも気になるところがあればどれだけ揉めてもぶつかることにしている。それがいいものを創るために必要だし、

俺が不機嫌になっても、どんなことがあっても、kayaはkayaのベストを求め続けて欲しい

と言われたことがあり、それが彼と仕事をする上での約束だから。本気で愛せるものを創ろうとしている人に対して、ご機嫌取りのような仕事や評価をするのは失礼だとも思う。
 
  
創ったら終わり、なんて私にはない。自分が愛せないものを人が愛してくれるなんてありえないと思うから。

「何度も文章を読み返せ」「自分が創ったサイトを何度も眺めろ」という話をしているわけではなく、「何度も読みたい」「何度も見たくなる」と、自分でそう思えないなら、それはもうリリースしない方がいい。仕事でやらなければならないなら避けられないのかもしれないけれど、発注側が「作業」を求めているのでないならば、愛せない作品は関わる全ての人にとって黒歴史になるだけではないだろうか?
  

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