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フリーランスとして、ママとして、自分らしい生き方を探す日々|栢原陽子

子育て本

大人になった時、温かい記憶があなたを包んでくれますように

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おかあさんの本ー子どもと一緒にスローに暮らす
『おかあさんの本ー子どもと一緒にスローに暮らす(著者:藤田ゆみ)』を読みました。

妊娠がわかった時に大好きな女性からたくさんの育児本をもらいました。育児本と言ってもHowTo本ではなくて、子育てマンガであったり、ちょっと心があったかくなるような本が多くて妊娠中にゆっくり読むのが私の楽しみであり、その中の1冊にこの本がありました。

子どもの頃や思春期の頃は、正解のある勉強が生活の大部分を占めていて、でも大人になるに連れて、正解がないものが求められるようになりました。その中で、育児は改めて「あっ、育て方は誰も教えてくれないんだ」と思ったことの1つでもあります。

妊娠期は「前半・中盤・後半」のように分けられて「こんな悩みが多い」「つわり対策はコレ」などと雑誌にも書いてあり、病院でも教えてくれるけれど、産んだ後は病気未満に関しては「それはご家庭の方針」となる部分が多く、ヘルメット治療など頭の形をはじめ、母乳にするかミルクにするか、いつ卒乳するか、といったことも、「どう捉えてどう考えるかは親によって異なる」ということに気づいた時、改めて「親として子どもどう向き合うか」を問われたように感じました。

この本は「お母さんの心得」や「子どもに寄り添うこと」の心構えを教えてくれています。「子どもに寄り添うこと」に関しては、また書きたいと思うので、それ以外のことを。

「今」以外はいつかわからない子どもだからこそ「今」を大切に

ヨガでも「今を大切に」とはよく言われますが、本当に子どもには「今」が大切なんだな、と印象に残った文章があるのでご紹介します。

明日がいつだか、幼稚園が終わったあとのことなのか、時間の感覚や先の見通しのつかない時期の子どもたちには、まだまだわからないこと。ただ、話されたその先の予定のことで頭も気持ちもいっぱいになってしまって、子どもは「今」を生きられなくなってしまう。
(略)
先に知らされるのではなく、そうして自分自身でその時を感じ、今、この時を思いきり味あわせてあげたい。今だけを生きる子どもたちが、子どもの時間を生きられるように。(P57-58)

当たり前の毎日が子どもの心と記憶を温める

それからもう1つ。私もこんな言葉綴れる人になりたいなと思うくらい、私の心を温めてくれた文章を紹介させてもらいます。

そんなたくさんのふれあいや一緒に感じたこと。いつも一緒に過ごした家族の時間。大きくなってから、そんな時を何も覚えてくれていなくていい。記憶になんか、残らなくたっていい。

ただ幼き日を思い出す遥か彼方遠くに、何だかあたたかなものに包まれていたというぼんやりとした感触が、大人になったあなたたちに残っていてくれさえすれば。そしてもし、ほんなかすかな母のにおいを覚えていてくれたなら。

あなたたちの母になれたわたしのそれが何よりのごほうびです。(P116-117)

仕事一筋だった私にとって、仕事は何より楽しいものでした(今も)。やれば必ず結果が伴うし、想定していた結果が出ないということはどこかに原因がありそれを探すことができるから。

子育ては、やったからと言って思ったようにいくことなんてまずなくて、哺乳瓶からミルクを飲まない米太郎のためにタイプの異なるマグを4つ買って日々挑戦しているけれど一向に飲まないし。(保育園に預けられない汗) それでも、意味のないことなんて1つもないと思い全力の愛を注いでいるけれど、「たぶん、これはやってもやらなくても同じなんじゃないか?」と思って手を抜きそうになることもあります。

私が頑張っているかどうかなんて米太郎には全く関係なくて、無駄に抱きしめられているのも鬱陶しいくらいにしか思ってないかもしれなくて、もちろん何も覚えていなくて。じゃ、何のためにやってるかというと、大人になってから振り返った時に「自分は愛されていた」と安心して欲しい、その一言に尽きます。

私が自分の子ども時代を振り返る時、思い出すのはいつも、パーーンと母の平手打ちによって吹っ飛ぶ自分の姿や、真っ暗な物置に兄と一緒に閉じ込められた記憶もあり(虐待ではない)、具体的に何が幸せだったかという記憶があるわけではないけれど、毎日当たり前にごはんがあって、毎日当たり前にお風呂が暖かくて、毎晩寝る前に母に本を読んでもらった当たり前の記憶の中にこそ「あー、私は確かに愛されていた」という安心感があるように思います。

なんでもない当たり前の毎日こそ、子どもの心や記憶を育んでいるんですね。

正解がない中で、でも「母として」の大切な、特に子どもが小さい時期の過ごし方のヒントを教えてくれる本です。

Amazon:『おかあさんの本ー子どもと一緒にスローに暮らす(著者:藤田ゆみ)

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