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フリーランスとして、ママとして、自分をブランドにする生き方|栢原陽子

仕事哲学

“正社員”が持つ喉から手が出るほど欲しい魅力

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"正社員"が持つ喉から手が出るほど欲しい魅力

8月1日。出産予定日まで残り65日。

妊娠がわかり心拍が確認されてから、本を買った。本屋さんで見つけて何気なく買った本だったが、この本を開く度に「正社員ってすごいわ…」と何度も正社員の魅力を思い知らされる。

今までにも何度か旦那っちに「そんなにそこの会社でしか仕事しないなら、正社員にしてもらえばいいのに」と言われたことはあるが、私の答えはいつも「やだ…」だった。

正社員になるということは、安定と引き換え自由を失うこと、のような気がする。(もちろん会社によって異なる)でも、朝決まった時間に起きて決まった場所に行き、決まった人たちと働く、その毎日を考えると私には無理だと思った。やるべきことが終わってなければ徹夜も平気だし、会社に泊まることも厭わないけれど、「決められた毎日」をこなしていくことが私にはできなかった。

それから、もし何か突然面白そうな仕事が振ってきた時に断ることはしたくなくて、安定と引き換えに私は自由を選んだ。
 
 
だが!!! しかーし。

いざ妊婦になってみると、「出産手当金(産休中にもらえるお金)」と「育児休業給付金(育休中にもらえるお金)」のすごさは、自由を売りに出しても良いほどの魅力があった。そしてもう1つ、正社員には「戻ってくる場所」が用意されている。(妊娠出産を理由に解雇することはできない)
 
 
これってかなり、すごいことじゃないだろうか?

私みたいなフリーランスは、産休・育休をとるともちろんお金は入ってこないし、下手すると戻ってくる場所すらもう無い。妊娠当初は楽観的に「なんとかなるだろう」と考えていたが、いざ出産予定日まで残り10週ほどとなり、「そろそろ産休か」となって改めて正社員のすごさを感じている。

自分がそういう立場になるであろうから言えることだけれど、子連れ(しかも0歳とか1歳とか)の女性が子供がいない時と同じように働けるわけがなく、私が社長でも、その女性によっぽど価値がある場合を除き、雇わなくて良いなら雇いたくないだろうなと思う。

それが重々にわかるからこそ、「私にはその価値があるか?!」「再度雇ってもらうために私が生み出せる価値とは何か?」について、延々と考え、自分の計画性の無さと無力さに落ち込み猛反省した。
 
 
ただ、こうも思う。

例えば今の私が1年前の私に「あなた、約1年後に妊娠するから正社員交渉しておきなよー」とアドバイスしたとしても、1年前の私は「…やだ」と言っただろう。この1年間で、私はメインでお世話になっている仕事以外にいろんな経験をさせてもらった。

東京タワーの真下で行われたヨガのイベントにレポーターとして参加させてもらい、秋田の2泊3日のヨガイベントにも連れて行ってもらった。それからネット小説を書かせてもらい、今は「好きに書いていいよ!」と言ってもらい、エッセイを連載させてもらっていながら、別のベンチャー企業のお手伝いもさせてもらっている。お金で買える経験もあるけれど、評価からチャンスをもらう仕事はお金を出しても買えない。

そう考えるとやっぱり、「あなた、約1年後に妊娠するから正社員交渉しておきなよー」のアドバイスは無意味であり、安定よりワクワクどきどきする人生を選ぶ、そういう女だ、私は。働かなくてもらえるお金は喉から手が出るほど本当に欲しいけれど、でも「お金をもらうなら、そのくらいの社会貢献をしていたい」とも思う。

それから、落ち込んだ分だけ、もっと力をつけようと決めた。「能力がないのに辞めさせられないから場所を用意しなきゃいけない」と思われて迎えられるよりも、「戻ってきて欲しい」と思ってもらえるだけの力をつけておきたいし、そう思ってもらえる場所で働きたい。
 
 
今、お世話になっている会社で「出産して、戻ってくる場所がないのは不安」と言ったら、「もしkayaが戻ってくるポジションがなかったら、その時は今の事業は安泰ってことやから、新しい事業するからそっちを一緒にやろか笑」と言ってもらい、冗談でも嬉しかった。一瞬、「えっ…それって給料どうなりますか?!」と聞き返そうかと思ったがなんだが野暮なので止めた。

せっかく安定を捨てて選んだ道なのであれば、もっと「一緒に働きたい」と思ってもらえるような価値を生み出せる力をつけてこそだと、今は思う。そんなフツフツとした野心を抱きながらも、今日も私は元気に妊婦です。

-仕事哲学

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