後輩に贈る仕事哲学

些細なきっかけを自分ごとにできれば人生は変わる

PHP入門

PHP入門
 
ことの始まりは、「kayaがPHP書けたら便利なのに」の一言だった。

ちょうど1ヶ月前、仕事におけるある目標を決めた時、エンジニアさんが足りないことが明らかになった。その時に言われたのが上記の一言だった。
 
 
数日後、エンジニアさんに「これ、解読できたらすごい」と2枚の紙を渡された。それは制作中のWEBサイトの”スケジュールの検索システム”をPHPというプログラミング言語を使って書いたものだった。一晩眺めてみたけれどもちろん全くわからなくて「何がわからないかもわからないくらいわからないんですけど」と言ったら「せやな、難しすぎたな。最初は勤怠システムかなー」と言われた。

「それ、全くの初心者が作ったらどのくらいの期間でできますか?」と聞いたら「俺が初めてPHP触った時、2ヶ月とか3ヶ月でできた気がする。kayaやったら頭イイから1ヶ月でできたらすごいな笑」と返ってきたので、”PHP”というものに対して自分ができるかどうかの判断が1ヶ月でできるならやってみるのも悪くないと思い、「よし、私、がんばる」となった。
  
その時はまだ「PHPって何?」という状況だったにも関わらず、「尊敬する人の力になりたい」「このプロジェクトで必要とされる存在でありたい」「よりいいものを作りたい」という想いだけが先走っていて後先考えずに「やる」と言ってしまっている、と今になって思う。
 
 
その後本屋で分厚い本を1冊買い「そもそもPHPとは?」から勉強を始めた。通勤電車の中、二宮金次郎ばりに歩行中に車にひかれそうになりながら、お風呂の中でもベッドの中でも片時も離さずに本を読んでプログラミングを書いて行き詰まってまた本を読んでネットで検索して、を繰り返した。

出された課題は

  • 出勤、退勤、休憩、休憩戻り、の打刻ができてデータベースに残ること
  • それをダウンロードできること

の2点だった。「どれだけプログラムが汚くても動けばイイ」それが約束だった。
 
 
そして、その約束からちょうど1ヶ月後が昨日だった。「こんなに勉強したのは久しぶりだ」と胸を張って言えるくらいに頑張ったし、認めてもらえるくらいのところまではできたんじゃないかと思い、前日はギリギリのところまで仕上げたくて本当に一睡もせずに作り込んだ。

言い出しっぺの彼に成果物を見せると、「まじか!」と爆笑された。彼は私が本気でやるとは思っていなかったらしく、

勉強したいって言ってきた人は今まで何人もいたけど、ここまで本当にやったのはkayaが初めてや!

と本気でびっくりしてくれた。
 
 
成果物の結果は、直前まで「もっとこうしたらこういう機能が追加できるのでは?」と苦闘していたので、提出した段階でエラーが多発していて散々だったけれど、上記2つはなんとかクリアすることができた。
 
 
この1ヶ月は本当に大変だった。でもやって良かったと思う。まず、プログラミングの大変さや設計の大切さを心底理解したし、制作中にも「これ、理解している人ってまじで天才なんじゃないだろうか?」と何度も思った。今までは「すごいなー」という未知のものに対する尊敬レベルだったけれど、今なら「私ならこう考えるけど、ここができなさそうだ」という視点から考えるごとができ、それがいかにすごいものなのかへの理解が深まったし、プログラマーを敬う気持ちが育った。
 
 
それから「私はやればできる」と自分に対する大きな自信につながった。

途中でやめる理由なんていくらでもあった。「忙しい、難しい、今はそれをしている場合じゃない、年末年始があって、一番やりたいことじゃないから。将来役に立つのかわからない。」言い訳はほぼ全部使えそうな状況において、私が「諦めました」と言っても誰も怒らないし文句も言われない状況だった。それでも自分にだけは言い訳をしたくなかった。「できない」とも思いたくなかったし、諦めるのもイヤだった。
 
 
PHPがわかる人ならわかる話だけれど、昨日成果物を出した後に「私、”PHPmyAdmin”の入り方がわからなくて、最初はネットで探して、今は履歴から行ってる」と相談すると、彼が「PHPmyAdminって入れたら出てくるやろ?」と言うので、Googleの検索BOXに入れた。それを見た彼が「あほか」と笑いながら、「その状態でここまで作るとは、本当によく頑張ったな」と褒めてくれた。いつも「あほか」とか「死ね」とか言ってくる関西の怖いお兄さんなので、いつもより優しいその声と言葉が嬉しくて、涙が出そうになるのをこらえた。

ちなみにこれは、料理をするのにガスのスイッチの入れ方がわからないから、いつも木をすって火をつけて、頑張って頑張ってカレーを作った、みたいな状況…かな?
 
 
こうして私の長い長い1ヶ月は幕を閉じたが、まだまだ「PHP書けます」と言えるレベルではないので、これからも日々勉強は続けていくし、プロジェクトが本当に動き出すときまでに「役に立てる私」になっておくのが当分の目標。それから「(プログラムが)どんなに汚くても、とりあえず動けばイイ」と言ってくれたので、プログラミングの楽しさにも触れられたとも思う。
 
 
自分の限界を超えること、新しいことに挑戦することはやっぱり楽しいし、そんな機会をくれた彼には心から感謝しています。

ありがとうございました!!