後輩に贈る仕事哲学

人から何かを教わるにはそれなりの覚悟が必要

フライドポテトとシャンパン

本屋が好き。下手に美味しいお店に連れて行ってもらうよりも全然本屋が好き。悩みごとがあると本屋に行くし、悩んでなくても本屋に行ったら何時間でもそこに居られる。

先日、本屋に行って今年勉強したいと思っている本を片っ端から買おうと思っていたのだけれど、どうしても見つけられない類の本があった。
 
 
それは、「弟子に必要な条件」「イイ弟子のなり方」

世の中には「リーダーに必要な条件」「イイリーダーのなりかた」「新入社員として必要な知識」などは溢れるほどあるけれど「弟子」としての生き方を説いた本を見つけることができなかった。
 
  
24歳の時、私は1人の男性に弟子入りした。最初「バイトを募集するよ」という程度の募集に気軽に応募したつもりがその返信が「バイトと称しているけれど、本当は自分の全てを引き継いでくれる弟子を探している。だから女の子には無理なんよ」というもので胸が熱くなった。「私、絶対弟子になる!」と。(よく考えるとこの時点で私、なんか変(´-ω-`))

当時を振り返ってみると、師匠の下に弟子入りした私はそれはそれは「弟子に必要な条件」を全て持ち備えていたように思う。私が思う「弟子に必要な3大条件」はコレ。
 
 

条件1:謙虚でいること

元祖師匠に弟子入りした当初、私は何度も何度も夜な夜な一人でレンタルマットを拭いていたけれど、「これってやる意味ある?」と思ったことも「時間のムダ」だと思ったことも一度もなかった。それは全てに対してそうで、「私にできること」をただただ淡々と1つずつ覚えてできる仕事を増やすしかなかった。謙虚な姿勢は、何かを教えてもらう側として絶対に必要。

条件2:師匠の言うことは絶対

例え「黒いカラス」でも師匠が「あのカラス、真っ白やな」と言えば、それはもう白。「白って言わなきゃ」ではなく「白」なのだ。「学ぶ」の語源が「真似る」であるように、言われたことを一度100%やってみるのが一番早い。一度やってみてから自分の工夫を加える子と、言われたことを疑って100%やる前に自分の工夫をする子とでは前者のほうが成長が早い。

一見、最初から工夫できる子のほうがすごくて、前者は回り道しているように見えるけれど、実際は言われた通りにすることで基礎が身につき経験値が貯まるし、なぜ師匠がそう言ったのかを理解できるようになる。また、一度100%言われたままにすることで「理解している」を伝えることができ、何度も同じことを言わせることもなくなり師匠とのコミュニケーションもラクになる。

条件3:期待以上の仕事をする

師匠の期待に沿えない仕事をした場合、どんな言い訳も通用しない。師匠は「どうした?」と聞いてくれるかもしれないけれど、「できない」の結果が全てで、それは師匠をがっかりさせることでしかない。
 
  
なぜこんなことを書くか、そしてなぜそんな本を探しているかというと、来年私は、また新しい分野で0から学んでいこうとしている。無駄に社会人歴や仕事のスキルがついてしまったせいで、上の3大条件を満たせず「そもそも、私がこれを学んで役に立ちますか?」と師匠になるであろう人に聞いて何度もイラッとさせてしまったことがある。

誰かに何かを学ぶ時には「経験」や「プライド」が時に邪魔になる。年末年始、24歳の時の私と今の私とを比べて深く反省した。
 
  
24歳の時、私は見事にこの3大条件を満たしていた。だからこそ、成長も早かったし大きく成長できた。今更そこまでして何を目指しているかと言われればそれはよくわからないのだけれど、人生で「時々0のところに立ってみること」は良いとされているし、知らないよりも知っているほうが人生は面白い。
 
 
私は今、1月20日までに課題が出されている。それがクリアできなければそもそも弟子入りさえできないのだけれど、「育てたい」「この子になら教えてあげてもいい」と思ってもらえるのは、当たり前のことではなくすごく貴重なこと。だって人生は有限だ。その貴重な時間を割いて「この子になら時間を使って自分のスキルを引き継いでもイイ」そう思ってもらえることはそうそう無い。

その想いを無駄にしないためにも、弟子としての3大条件をもう一度心に留めておこうと思ったお正月だった。元祖師匠も、新しい師匠(になるかもしれない方)も、よろしくお願いします。