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フリーランスとして、ママとして、自分をブランドにする生き方|栢原陽子

ちょっと成長

狂った歯車を直す術を知らなかった2016年の私

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倉敷に戻る新幹線の中、通路挟んで隣の席に親子が座っていた。前日忘年会だった私は朝6時までカラオケで7時に家に帰って9時に起きて新幹線に乗っているので、疲れ切ってすっかり眠りに落ちていたのだけれど、その子の泣き声で目が覚めた。

夢と現実を彷徨いながらなんとなく聞いていると、子供が何かをこぼしたようで「もう!」と怒るお母さん、「ごめんなさい、お母さん」と泣く子供。そのやり取りが何度か行われるうちに、違和感が生まれた。
 
 
「ごめんなさい、お母さん」を何度も言う子供は、自分がやらかしてしまった失敗に対して謝っているのではなく、お母さんがなかなか機嫌が良くなってくれないことに泣いていたように感じた。「ごめんなさい、お母さん。だからもう怒らないで」と。

さすがにもう現実世界に戻ってきていた私は「抱きしめて”よしよし”してあげればいいのに」と思いながら、ふと、私の2016年はこんな感じだったなと思った。
 
 
誰かを傷つけたいわけでも、不仲になりたいわけでも、ケンカしたいわけでもないのに、大切に思う人ほどうまく関係が築けなかったように思う。頑張れば頑張るほど空回りして相手を不快にさせお互いの傷を増やした1年だったように思うし、こんなに悩みに悩んだことも過去にないくらい苦しい1年だった。

自分が意図している想いがそのまま伝わらず「どうしてこうなってしまうんだろうか」と何度も何度も悩んだ。その自分の姿は、お母さんに笑って欲しくて優しくなって欲しくて泣いてしまう子供の姿と、優しくありたいのにそう在れないお母さんの両方の姿と重なった。どちらもお互いに優しく在りたいのに、ただ一緒に温かい時間を過ごしたいだけなのに、ちょっとした歯車が狂ってしまい、一生懸命になればなるほど歯車は大きく狂ってしまっていた。
 
 
本当はただ、にこーーーーーーと笑って幸せそうにそこにいることができれば、それだけでみんな幸せだったのかもしれないのに、とあの親子を見て、今ならそう思う。ほんの小さなきっかけで例え歯車が狂い始めたとしても、私がいつも幸せそうに笑っていれば、尾を引きずることなく周りも幸せにできたのかもしれない。

ただ、2016年の私はそんなことにすら気づけないほど、狂ってしまった歯車を直すことに必死だった。泣きながら説明書を読んで、構造を調べて、新しいネジを探すために必死だった。「ここの歯車、狂っちゃった!でも大丈夫!」と笑顔で言えるほどの余裕も器も持ち合わせていなかった。
 
ちなみにその親子は、子供が泣く度にお母さんは「泣かないの!」とか「大きい声出さないで!」とさらに不機嫌が増して、結局子供を連れて席を立って通路に出ていってしまったので私には結末はわからない。
 
 
そんな親子との出会いから一年を振り返ってみて、本当にこの一年間、自分がいかに人として未熟で、仕事のスキルを磨くことだけに偏っていたのかを目の当たりにした。そしてもっともっと上に行くため、今この段階で何をすべきかを学ぶことができたのは幸せなことだとも思う。

もちろん頭で理解したからと言って、簡単に変われるわけではないけれど、来年はもっとみんなにちゃんと優しくあれる人でいたいと思った。

昔、尊敬している人に言ってもらったことがある。

kayaちゃんはすごい子だから、常にエネルギー高くワクワクしてればそれだけでいい

と。そういう意味でも、人生で一番エネルギーが低迷していた一年だった気がする。さすが厄年。
 
 
来年は、誰かを傷つけることに怯えるのではなく、誰かを怒らせてしまうのではないかと不安になるのではなく、いつも笑ってエネルギー高く私らしくいること、それが一番の目標。

-ちょっと成長

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