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フリーランスとして、ママとして、自分をブランドにする生き方|栢原陽子

仕事哲学

人生の優先順位のつけかたは時に間違っていてもいい

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私にはすごく好きな人たちがいる。一緒に働いている仲間で、それぞれに得意分野もキャラも違っていてみんな大好きでみんな可愛い。私が一番社歴が長いのでかろうじて「リーダー」と名の付く場所にいるけれど、だいたいみんな年上で一人ひとり尊敬できるポイントがあって、みんな私のことを仕事では慕ってくれているけれど、プライベートでは可愛がって心配してくれる。彼ら、彼女らの存在に支えられたことは数知れない。

反対に、いつも平気でグサグサと私の心を刺して傷つけてくる人がいる。
私が「これやってみようかな」と言うと「それって何のためにやるん?それが本当にやりたかったことなん?」とイヤな質問を投げかけてくる。「こうしてみようと思う」と言うと、「それって本当にやりたいことなん?本当にやりたいことって○○なんやと思ってた。俺はkayaには△△じゃなくて○○になって欲しいと思ってたんやけど」と本質を突いた尖った言葉で胸を突いてくる。
 
 
誤解を招くので書かないけれど、ここで出てきた○○と△△はすごく似ているものであり、どっちでも良いと言う人もいるかもしれないけど、私にとっては全くもって異なるもの。異なるものであることはわかっていたにも関わらず、安易に手に入るもので”とりあえず”妥協しようとしていた自分の浅はかさを指摘された気がして恥ずかしくなった。

彼の言葉には常に考えさせられる。深いところを見抜いているからこそグサグサと刺さって、彼と話をしていると私は血だらけになる。
 
 
前者の、私を支えて周りを囲んで一緒に笑って優しく包んで温かい気持ちにさせてくれるみんなのことが大好きだ。もちろん仕事においてイラっとしてしまうことは日々あるけれど一晩寝ればだいたいOKで、「もー」と言いたくなることがあっても愛さずにはいられないキャラばかりで、翌日会うと「あー、えらいなー。みんな大好き。」と思ってしまう。

でも同じくらい、後者の、私の心深くをいつもグサッと刺して何気ない顔をして本質を突いてくる彼も私にとってはすごく大切な存在だ。
 
 
後者の彼に「私、あなたがいなかったら、こんなにもこの会社に長く居なかったかもしれない」と笑いながら言ったら、「でも俺がいるせいで、kayaの成長を妨げてるんかもしれんくない?本当はもっとすごいところで羽ばたける才能があるのかもしれないのに」と笑いながら返されて、「そんな風に思う?」と思いなぜだか少し切なくなったけれど、とりあえず「そうかもね」と笑っておいた。

それからしばらく「そうなのかな」と思うこともあったけれど、今回、○とか△とかの話になった時、ぶれた私に対して「kayaにはこうあって欲しいと思ってた」と言ってくれた言葉は、私の全身をぐらりと揺さぶった。「こう在りたいんじゃないの?」ではなく「こう在って欲しい」の言い回しがこれまた良くて、私の性格をわかった上での計算だとしたら天才だとしか言えない。普通の相手なら「いいんじゃない?」と済ませたであろう会話でも、そんな生ぬるい安心感を与えてくれないところが私が血だらけになりながらも彼と過ごす時間を大切にしている理由だろう。

「私の本質をこの人はこんなにも見てくれているのか?」と思うと嬉しい半面、裸にされたみたいで恥ずかしくもあった。それほどまでに(いつもそうだけれど)今回の彼の言葉は私の本質を捉えていて、「あー、私、この人がいてくれたら、きっと仕事において人生で迷子にならない」と思った。
 
 
私には、大切な人がたくさんいる。
 
その存在や関係を大切にするために、時に優先順位が変わることもある。叶えたい夢はある。でも一人っきりで夢を叶えるよりも「この人たちと未来を描きたい」と思えるほど大切な人たちに出会えて、時にその順位が高くなることは間違っていないと思う。いや、傍から見て間違っていてもいいと思う。

例え、その関係を優先させることが私の成長を妨げるものであったとしても、私がほかのところにいることでもっともっと羽ばたいていたとしても、そんな未来は別に憧れない。「この人と一緒に最高の仕事をして、その感動を共有したい」そう想う相手と働けるほうがよっぽど豊かだ、という結論に達した。

この考えを「浅い」と笑う人もいるだろう。でも、幸せの基準は常に自分の中にあるものだ。でももちろんそれを夢に向かって頑張らないための口実だなんて思われたくないから、描いた夢は必ず手に入れたいとも思う。でもそれは一人で叶えたいものじゃない。
  
  
師匠がいつも言っている。

仕事は結果が全てだけれど、人生で大事なのは過程だ

と。私はこの言葉が結構好きだ。

-仕事哲学

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