UNIBRAND

フリーランスとして、ママとして、自分をブランドにする生き方|栢原陽子

つぶやき

いつかこういう日が来ることはわかっていたけれど…この結末は想像していなかった

投稿日:

いつか、この日が来るのはわかっていたけれど、まさかこんなに早くやってくるとは思っていなくて。でも逆に言うと、いつ起きてもおかしくない出来事が今まで一度も起こらなかったことのほうが不思議で、いざ起こってしまうともう取返しがつかないんだけれど、「あー、もうダメだ」と思ってからの私は意外と冷静で落ち着いていて、さっとスマホを取り出してある場所の電話番号を調べて電話をかけることにした。

無機質なアナウンスの声が聞こえた。「こちら、JCBお客様相談センターです。該当する番号を押してください。1,クレジットカードの紛失、盗難に遭われたかた」
 
はい、1ですね。私はスマホの「1」を押した。
  
 
そう、クレジットカードを紛失したのだ。

PASMO(電子マネー)機能がついたカードだったのでパスケースに入れてカバンからむき出しで下げていた。なぜカバンに入れないかというと、私はリュック派なのでカバンの中身の出し入れがすごく大変だから。つまりリュックという背中に背負うものにクレジットカードを下げて歩いてるわけで、それを知っているみんなからは「絶対それ、危ないやろ!」と言われるのは当然なんだけれど、「だってラクなんだもん」の一言は盗まれるという危険に勝っていた。
 
 
PASMOは元々は電車やバスなどの交通機関で使うだけのカードだったが、いつしか気づけばコンビニでもスーパーでもPASMOで買い物ができるようになり、そこにクレジットカード機能がついて、一定の残高を下回ると勝手にチャージされるというオートチャージ機能が働き、加えて電子マネーが使えないお店でもサインレスでクレジットカードが使えることが多々あり、私はコレ1枚でもう無敵状態だった。そして何よりもマイルが貯まる。既にヨーロッパに行けるらしい。1枚あれば財布なんていらないのが私の日常だ。

「だってカバンに下げてればわざわざ取り出さなくてイイからラクなんだもん」が「危ない!絶対盗まれる!」に勝ってしまうのは当然のことだろう。
 
 
そして先日、朝、いつものように電車に乗って、いつものように改札を出ようとしたらパスケースがなかった。「あれ?このあたりにあるはずなんだけど…」と手探りでリュックのまわりを探すも紐以外の何も見つからない。

パスケースの紐

「あれ?」と思いリュックをおろすと私が大事にしているBEAMSのパスケースが紐の先からキレイに姿を消していた。それまで、盗むとしたらケースからカードを盗む方法しか考えていなかったけれど、実際ここを外せば簡単に盗めるわけで、「あっ…盲点。ここを外せば簡単に盗めるじゃん!」と思いながらもう考えてもしかたがないことを早々に悟り、JCBの電話番号を検索した。
 
 
JCBのお姉さんはとても優しく、「もう機能を停止しても良いですか? もし今後見つかったとしてもそのカードは使えなくなりますがいいですか?」と念を押されたけれど、「そんなことはどうでもいいので、早く停止してください」と思いながら話を進めた。

「PASMOのチャージされている金額の引き継ぎの方法」や「ANAへの連絡電話番号」、「駅員さんへの説明のしかた」「警察への届け方」などいろいろ教えてくれた。クレジットカードなので警察にも届けたほうが良いと言われ、めんどくさい感が増してきて「あー、もう次は絶対カバンから下げたりしない」と心に誓った。
 
 
電話を切った後、気づけば私はまだ改札の中。改札を出ようにも乗った時の証明がないので困りながら駅長室に向かって「PASMOを落としたんです」と泣きそうなふりした顔で訪ねると「お名前からお願いします」と言われ名前を告げると「はいはい、落ちてないかお調べしてみますね」と言って中に消えて行った。

「あるはずないよ…だって盗まれてるもん。。。クレジットカード機能がついてるんだよ。。。」と思い待っていると、駅長さんが言った。

「あっ、隣の駅に届いてますね」と。
 
  
えっ……盗まれたんちゃうん???

えっ…もしかして、私が落としただけ???

えっ……盗まれたんちゃうん???
えっ……盗まれたんちゃうん???
えっ……盗まれたんちゃうん???

自分で落とした挙げ句に「盗まれたとか…」いかに私の心が荒んでいるかが証明された瞬間だった。落としたクレジットカード付きPASMOをわざわざ駅長室に届けてくれる人がいるなんて、日本はなんてステキな国なんだ?!ということが身に染みてわかった。
 
 
ちなみに、速攻「すみません、今カードを止めてもらったんですが、見つかったんです!!」と慌ててJCBに電話をしたが、「見つかった」に被せるかのように「一度止めたカードの復活はできかねます」と言われてしまった。1人目のお姐さんのほうが優しかった………。結果、カードは使えないがPASMOとパスケースは手元に戻って来た。日本はまだまだ捨てたものじゃない。
 
新しいカードが届くまで2週間ほどかかるらしく、とりあえずPASMO機能は使えるのでまたパスケースにしまってリュックにぶら下げた。みんなに「あほやろ」と突っ込まれた。

人生っていろんなことがあるよね。

-つぶやき

執筆者:

関連記事

クリスマスプレゼント|スワロフスキー

たくさんのサンタさんが来たクリスマス

クリスマスに初めてサンタさんが来なかったのは3歳のクリスマスだったと記憶している。 2つ上の兄はプレゼントが届いて舞い上がっているのに、私にはなくて「なんで私にはないんーーーーーー?」と大泣きしたのを …

日本橋Nicoのウサギのジビエ

何度会ってもまた会いたい人の共通点

母が私の子どもの頃の話を教えてくれた。 小学校1年生にあがった頃、祖母が私に聞いたらしい。 「陽子ちゃん、趣味はなんなの??」 と。 小学校1年生の頃の私が「趣味」をどう理解していたのかわからないけれ …

旦那さんのおばあちゃんち

東京にいるよりも忙しい年末年始の帰省(まだ2日目)

12月28日、今年一年間、一番お世話になった会社の忘年会があった。 と言っても私は年内にやらなきゃいけない仕事が溢れていて、結局忘年会にはほとんど参加できずに泣きながら働いた。 二次会が終わりかけてる …

大岳山の木々

仕事しかない日常から無理矢理連れ出してくれる人

土曜日の夜、突然山に行くことになって日曜日、行ってきた。奥多摩にある大岳山。 夜中2時頃、「明日は登山に行こうと思う。6時起きで!」と言われた。「私…服ないんだけど?」という声を無視して6時に起こされ …

北海道1

波乱万丈。いろいろあるのが女の一人旅

どうやら世の中には「知らなかったんです!!!」では済まされないできごとがあるらしい。 今日から4日間、私は北海道へ旅に出る。正確には土曜日に友達の結婚式があるのでそれに行くだけなんだけれど、少し1人に …