「女子力」と戦うエッセイ

女性の耳には聞き心地の良い”短い言葉”をお願いします

男は目で恋に落ち、女は耳で恋に落ちる。

愛してる。
大好き。
そばにいて。
逢いたい。
抱きしめて。
お疲れ様。
がんばって。
ありがとう。

好きな人に伝えたい、受け止めて欲しい想いなんて本当はこのくらい短い言葉で届くものだ。

大切な想いは短い言葉で済むのに、複雑な想いになると長くなる。そこにはいろんな理由や説明が必要だから。
 
なんだかそれは恋の始まりと終わりに似ている。始まりは理由なんてない。気づいたらそこに「好き」がある。引力がただお互いを引き寄せる。

なのに、終わりにはいつも理由がある。終わらせるためには理由がないと相手も自分も納得できないからだろう。わかって欲しい、理解して欲しい。相手に求める想いが強くなるほど言葉が難しくて長くなる。「私はこうだからこうして欲しい」「○○な状況なんだから○○してよ」とか。

本当に伝えたい想いはきっと上の言葉のどれかなのに。
 
人は誰でも、自分のことをわかって欲しくて、受け止めて欲しくて、相手を傷つける言葉を投げつけてしまうことがある。
 
余裕がない、イライラしていた、我慢できなかった、伝える方法がわからなかった。いろんな理由があるけれど、できるなら相手を傷つける言葉は少ないほうがいい。
 
一瞬頭によぎっただけの言葉を口に出してしまうと、相手に届いてしまうと、その言葉は相手の中に一生残るかもしれない。

後から考えればたいしたことじゃなかった、自分の勘違いだった、そんな言葉でさえ、届いてしまえば相手の心に残り続けることがある。例えそれが本心ではなかったとしても、受け手の解釈は受け手が選ぶことだから。
 
飲み込められたらラクだけれど、もし抑えられない感情だけに任せて言葉を発するなら、できるなら短い言葉にしておいて欲しい。

さいてー。
きらい!
ばか。

なら、もちろん言い方にもよるけれど、まだ笑って済ませられる。

「あなたのこういうところが受け入れられなくて、私もこれだけ譲歩したんだけど…やっぱりきらい」と言われるのは心へのダメージが大きすぎる。それは感情じゃなくて理論だから、いつまでも頭に残ってしまう。そして頭に残った言葉は何度も反芻されてしまう。

だから、誰かを傷つけてしまう言葉は、できるなら回数を少なく、できるなら短い言葉にしたほうがいい。
 
特に

女性は耳で恋をする。

とイギリスの作家Woodrow Wyatt(ウッドロー・ワイヤット)も言っている。

大切な人に、好きな女性に届けるのであれば、聞き心地の良い、”短い言葉”でお願いいたします。